ブリティッシュの魅力

私が所有するものの大半はブリティッシュ。

別にイタリアブランドやジャパンメイド、その他の国のブランドを完全に否定はしません。


当然、日本人として日本ブランドを推したい気持ちもあります。

イギリスブランドしか絶対に着ないというわけではなく、

随所に自分の価値観を取り入れられるような着こなしを目指したいです。

スーツやジャケットは基本、ハケットがメインで、靴はチャーチ、クロケットですが

その他、日常愛用品は日本のものも取り入れています。


私の場合、社会人に成りたての頃はよく服のことが分からず

安かろう、悪かろうで安いものをヘビロテで着回し、1~2年で廃棄していました。

自分のお気に入りのブランドを見つけようといろんなブランドを探して、

試着を繰り返しながら行き着いたのがハケットロンドンでした。


ジャケットで6~7万ほどからと当時、安いものをメインで着まわしていた私からすると

値が張りましたが、6年ほど前に購入したジャケットが今でもバリバリ現役ですから

価格に見合うクオリティはしっかりあるのではないかと考えます。

その後、ハケットのアウトレットを利用したりもしました。

シャツ、スーツなどを試す中で、どんどんハケットにはまっていってしまったわけです。


イギリスブランドとしての価値観に共感したというのもあります。

イギリスは個人的にも思い入れのある国で、すごく好きな国でした。

それがハケットを推す唯一の理由ではありませんが、

流行を盲目的追従することのない姿勢に共感を覚えました。


お気に入りのブランドを模索する中で当然、イタリアブランドも試しています。

ですが、イタリアブランドのほとんどはジャケットやスーツに

肩パットがまったく入っておらず、耐久性に不安があり、

着心地も自分の好みではない。

そして、よくファッション誌などに取り上げられている着こなしを

見ても、私に似合うはずのないものばかり。

確かにモノは良いと思います。スーツ生地は柔らかく、肌触りも良い。

ただ、40代の貫禄のあるイタオヤが着るから似合うのであって

私がどう着ても、ただ流行を追いかけているだけで、自分の価値観が

服装から感じられなくなってしまう。


やはり服というのは自分の個性であって、仕事場であっても

最低限の礼節を弁えたうえで、自分のオリジナリティ、

イデアを随所に感じさせるような着こなしをしたいものです。


以前、お話ししたように私もイタリアシャツブランドのバルバなど

数は少ないですがイタリアブランドのものも所有しております。

ネクタイはステファノビジとフランスブランドですがブリューワーがあります。


イタリア系の服装が似合う方、好きな方もいるでしょう。

私も別にイタリアブランドを完全に否定はしません。

しかし、なんか丸の内や新宿などで買い物してると

なんか無理してるなって感じる人がたくさんいます。


夏場にポロシャツの襟をサッカーの元イタリア代表のトッティ

みたいに立てて着ている人。シャツのボタンを第三ボタンくらいまで

開けて、胸元アピールしている人。

なんか無理してません?

っていうか、女性がそういった服装をしている男性を見て

不快に思わないだろうか?

見ず知らず男の胸毛など誰が見たいと思うだろうか?

それが40代のイタリアおやじだったら似合うと思いますが

日本人がそんな服装をしても、、、、、

その人に似合っているならいいんです。

ただ、そういう服装をしている方のほとんどに無理している感が漂ってます。

なんかファッション誌をただ真似しているだけだなって滑稽に見えてしまいます。



イギリスブランドの魅力はモノを大事にする、文化的気質といったものが

しっかりと息づいていることでしょう。

イギリスには私自身、2年半留学しており、イギリスのモノを大切にする精神

というものを肌で感じました。

地下鉄にしても、建物にしても、変に流行を追いかけ、

新しいものをただ作り続けていくのではなく

これまでに自分の社会が培ってきたもの、伝統を大切にして

それを後世に受け渡していく、そういうブリティッシュの

価値観が服装にも表れています。


当然、それにはメンテナンスが必要となりますが

メンテナンスをする中で芽生えたのが私の場合、モノに対する愛着でした。

高いものを買えば、それを大切に着ていきたいと思うようになります。

モノを愛でて、自分と共に年齢を重ねる経年変化を楽しむ。

私も今は30代後半ですが、60代になって今、使っているもの

例えばトロッターのスーツケースがどんなふうになっているか。

イギリスブランドの製品はこういう考え方を持って作られています。


ビジネスであれば最低限の礼節、モラルを弁えたうえで、

自分の個性を随所に感じれるような服装。

私もファッション誌を購入しますが、あくまで参考程度です。

どういった商品が出てくるのかをチェックしたり、

スーツやジャケットの色合わせを参考にしたりする程度です。


ブリティッシュのスーツやジャケットは肩パットがしっかりと

入っていて、構築的。

ハケットの場合、脇がキュッと絞められるような着心地で

シルエットが綺麗に見えます。

スーツでハリソンズ・オブ・エディンバラの生地のものを

所有していますが、これまで3年ほど着ていても

まったく生地が擦れることなく、10年以上着れることは

間違いありません。

その分、価格もぶっ飛んでいますが(笑)


モノを大切にし、自分の価値観、個性が出しやすい。

それこそがブリティッシュの魅力ではないでしょうか。

以上、長文、失礼しました。